福岡大学英語学科ブログ

卒業生の声(カワリュウ レミさん)

毛利史生 2013年 5月22日  カテゴリー: 卒業生

みなさん、こんにちは。久々の連日更新です。

フルブライトの留学プログラムの一つであるFLTAプログラムを無事に終え、先日、本学科卒業生のカワリュウさん(2010年卒)がアメリカから帰国しました。先日、私の研究室に遊びに来てくれましたので、その時、このブログに向けてメッセージと写真をお願いしました。さすがはカワリュウサン、早速、写真を添えてメッセージを送ってくれましたよ。以下、カワリュウさんからののメッセージです。

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以前もお話ししましたが、このFLTA(Foreign Language Teaching Assistant)というプログラムは留学というよりも、アメリカの大学で自国の言語や文化をアシスタントあるいは講師として教授し、自分自身も英語やアメリカの文化を学ぶというアメリカと諸外国の相互理解を援助するプログラムとなっています。毎年約400人が世界中からこのプログラムを通して派遣されてきているようです。まず、大学に派遣される前に5日間ほどのオリエンテーションが実施され、アメリカの教育機関の仕組みや文化、教授法や教材についての研修を受けます。ここでは自分と同じ派遣先ではない人たちとも合同で研修がされるのでここで一気にワールドワイドに友達が増えます。去年日本から派遣されるFLTAは10名だったのですが、このオリエンテーションは複数の場所で開催されるので、いくつかのグループに分けて行われます。私のオリエンテーション開催地、ミシガンに振り分けられた日本人は私のみで、出国早々不安になりましたが、オリエンテーションを終えるころには食事を共にし、連絡先を交換する友人もできていました。

そして、いよいよペンシルバニアでの大学の授業が始まります。私のいたリンカーン大学には日本語の他にスペイン語、フランス語、アラビア語、中国語が開講されていたので、それぞれにスペイン人、コロンビア人、フランス人、モロッコ人、中国人がTA(ティーチングアシスタント)として派遣されていました。家はTA用に大きな一軒家が用意され、そこをTA達でシェアをするという形でした。やはりそれぞれの持っているバックグラウンドが異なるため、揉めることやお互いの文化の違いに戸惑うことも結構ありましたが、今ではそれも良い思い出です(笑)

TAという肩書のこのプログラムですが、このリンカーン大学では私たちTAは皆、事実上Primary Teacherでした。誰かのアシスタントをするわけではなく、教科書と「今学期はここまで進めて下さい」というシラバスだけ渡されて自分一人で授業を行わなければなりませんでした。しかし私はこの自由さを利用し、日本語のコースは人数が少なかったので、ゲームを取り入れて会話練習をしたりしてアットホームに楽しく授業ができました。授業外でも寿司やお好み焼きなどの日本料理を作ったりして学生さんたちもアクティビティに積極的に参加してくれました。

また、大学の先生のご家族と仲良くなって週末にはどこかに連れて行ってもらい、キャンパス外にホストファミリーのご夫婦もいたのでサンクスギビングやクリスマス、イースターなどアメリカ文化をローカルに楽しむことができました。

大学の1学年限定のプログラムなので後期が終わると共に帰国せねばならず、お別れの際には皆に送り出してもらえて、大変なことや不便なこともいっぱいあったけれどここに来てよかったと心から思いました。また日本語や日本文化を教えるにあたり、私自身も知らなかったことが多々あり、日本語文法について、日本人の持つ価値観について、日本の良いところと悪いところを海外からの視点で改めて考えさせられる機会となりました。

もし卒業後に留学を考えていて、英語の教員免許を取る予定の英語学科の学生さんがいらっしゃればこれはぜひお勧めのプログラムです。留学は金銭的負担が大きいイメージですが、その心配も他の留学に比べてほとんどいりませんし、海外で教えるというちょっと変わった経験もできます。毎年夏頃に募集をしているので、興味のある方はぜひ応募してみて下さい!

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昨年11月にこのブログで紹介したカワリュウさんですが、過去ログの中でも最も反響が大きかった卒業生の一人です。卒業して海外で頑張っている人たちは本当にたくましいですね。カワリュウさんに続きたいと問い合わせてきた在学生たちも何人かいます。もし希望者が多ければ、もう一度カワリュウさんに来てもらって、トークをしていただこうと考えています。もう少しお話を聞きたい人はどしどし私までお問い合わせください。彼女の話す英語も素敵ですよ。
彼女の美声と共にあなたのハートはペンシルバニア!