福岡大学英語学科ブログ

卒論提出!

毛利史生 2012年 12月31日  カテゴリー: 在学生

こんにちは。今年も今日が最後になりましたね。今年は皆さんにとってどのような一年でしたでしょうか。来年もみなさんにとって素敵な一年になりますように。今後とも英語学科ならびに英語学科ブログのほうもよろしくお願いいたします。

さて本日は、先週無事に卒論を提出したゼミ生二人を紹介します。私のゼミでは、この卒論提出を目標にゼミの二年間を過ごしていきますので、逆算して二年間の計画を立てていきます。特に秋以降の追い込みでは、予想以上の頑張りを見せてくれたゼミ生もいました。


中島君(写真右)が取り組んでくれたテーマは、法助動詞canがもつ可能性の意味についてです。可能性の意味を有する他の法助動詞may/ might/ could とは異なり、canが持つ可能性には散在性の意味が含まれています。例えば、恋人の摩耶さんの電話を待つ男性の携帯に電話が鳴ったという状況を考えてください。その電話は摩耶さんからかもしれません。このような特定の状況の可能性を表現する際、This phone may/might/could/*can be from Maya-san のようになります(*はその文が非文法的になることを示しています)。この場合、canを用いることはできません。canは命題内容が(特定の状況ではなく)散在して成立するようなケースでしか用いることができません。しかし、「電話は麻耶さんのはずがない」のように否定文の環境ではThis phone cannot be from Maya-sanのようにcanを用いることができます。なぜでしょう。こういったcanの振る舞いに関する研究に中島君は取り組んでくれました。中島君はcanのみならず、法助動詞を体系的に学習してきましたので、助動詞に関する疑問がある人はどしどし彼に質問してください。ドヤ顔で答えてくれますよ。

橋口君は英語のalso、even、only、それに対する日本語の「も」「さえ」「だけ」といった焦点化詞の研究に取り組んでくれました。John also studied Englishの解釈は、alsoが作用する焦点化領域によって「Johnは英語の勉強をすることもしました」とも「ジョンも英語の勉強をしました」にもなります。英語を勉強する際にも疑問になるポイントですよね。卒論では、焦点化の原理に関する先行研究をまとめ、彼なりに新たな視点を取り込んだ内容になっています。


完成させた論文の表紙に名前を書いて完成です。中島君の今回の頑張りはすごかった。卒論発表会では、アドバイザーの秋好先生にカッコいいところを見せます!


2度目の登場、橋口君。さっぱりお醤油顔です!

提出まで困難はありましたが、困難を突破する喜びは何にも代え難いものです。1月の卒論発表会もがんばってください。

それではみなさん、よいお年を! I wish you a happy New Year.