福岡大学英語学科ブログ

アメリカ横断(放浪記)2: 廣渡 拓弥君

毛利史生 2012年 10月10日  カテゴリー: 在学生

こんにちは。
本日は、英語学科3年生、廣渡 拓弥君の「アメリカ横断放浪記2」をお届けします。今回はサンフランシスコ編です。面白いですよ。

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この旅はサンフランシスコから始まった。
  
最初に断わっておくが、僕はアメリカに関して、講義で目に耳にした程度の知識しかなかった。
  
勝海舟は説く。
「外国へ行くものが、よく事情を知らぬからと言うが、知っていこうというのがよくない。
何も用意しないでふいと行って、不用意に見てこなければならぬ」

アメリカを周り改めて感じた。
アメリカの文化や、風習、人、とにかく、何も知らない。


これはチャンスでもある。
アメリカで知ればいいのだから。

さて、本題の旅の話へと進もう。

カリフォルニア州サンフランシスコ―――。

この旅では主にYouth Hostel(※1)と呼ばれる宿で寝泊まりしていた。
サンフランシスコ空港から数多く存在するYouth Hostelの一つへと向かうべく、地下鉄に乗った。
  
たまたま飛行機で一緒になったフィリピン人と電車の中で会話をしていた。アメリカ人との生の会話の前にこうやって英会話が出来るのは正直嬉しかった。

地下鉄から出てすぐに見えてきた光景は今でも覚えている。
ヨーロッパ風の建物や街中でホットドッグを売る出店、半袖の人もいれば、しっかりと着込んだ人もいた。
大きく変わった環境に感動もしたが、それと同時に、日本へ戻れないのだとふと感じる。

Youth Hostelをどうにか探し出し、チェックイン後、地図も持たず、一眼レフを片手に歩き出した。

サンフランシスコの街並みとしては、斜面が多く、ゆったりとした空気が漂う。
  
「ユニオンスクエア」

ユニオンスクエアでは、何もすることなく座っている人や、子供をつれ散歩している家族、多くの人々がのんびりとした時間を過ごしていた。  

アメリカに行った際にはぜひ、教会や聖堂を訪れてほしい。
 「グレース大聖堂」




さて、話題を変えて、アメリカと言えば、STARBUCKS COFFEE(※2)だ。

基本的に、旅の食事は自炊(※1)だったわけだが、アメリカ発祥のSTARBUCKS COFFEEを、現地にて体感するために、少しばかりお金を払うことも必要だと思った。こういった出費のため、最終的には野宿することもあったのだが…。


サンフランシスコといえば、このゴールデンゲートブリッジだ。

この橋では多くの自殺者が出ているため、社会問題の題材として映画(※3)がつくられている。
興味のある人、サンフランシスコに行こうと考えている人は、ぜひ見てほしい。
また、このゴールデンゲートブリッジからは、アルカトラズ刑務所も遠目に見ることができる。

このゴールデンゲートブリッジ周辺はとても雰囲気がいい。


旅行会社のツアーのように、決まった時間にここへ行くといったスケジュールがない。思い返すと、自分の白紙のスケジュールは、ほとんどが徒歩と長距離バス(※4)での移動、散策で埋まっていた気がする。そんな散策の愉しみを感じた場所といえば、ゴールデンゲートブリッジから数十分ほど歩いたこの場所だ。

なんと、この規模で公園らしい…。

日本であっても、散策は多くの人がやっている。しかしながら、アメリカの場合、行きつく先がこの規模なのだ。こういった場所に辿り着く感動はかなり大きい。


帰国後にたまたま知ったのだが、この公園もまた、映画のロケ地として使用されている。
自分が歩いてきた場所を、メディアなどで目にする。
懐かしいという感覚ではなく、ここにいた自分を遠くから見るような、表現するには難しい感覚だった。
旅は終わった後でも、こういった感銘を与えてくれる。

場所は変わり、チャイナタウンへ。
雰囲気ががらりと変わる。こういった看板が多く連なる街並みを、僕は台湾でも目にした。中国人が居住する場に多いのか、それともアジアを中心に多いのだろうか。

チャイナタウンで耳にするのは、英語よりも中国語の割合が多く、また、中国語しか話せない人もいた。

サンフランシスコ最後の滞在日には、チャイニーズパレードが行われていた。

たまたま行われていたチャイニーズパレードだが、ふいにこういったことに触れられるのも旅の醍醐味かもしれない。

アメリカにおけるサンフランシスコの印象としては、人も街の雰囲気もゆったりとしている。
英語に関しては変に巻き舌であったりすることはなく、聞き取りやすく感じた。

サンフランシスコそのものに関して、
気候に関しては特に問題ないだろう。どちらかと言えば日本人に合っている都市であるようにも感じる。また、各都市周った後に比較したのだが、所々、道路が汚く、異臭がする場所が多いのは、サンフランシスコだった。また、ホームレスが寝転がっていることや、話しかけてくることなどアメリカにおいては当たり前であるが、治安に関しては、良くも悪くもないといった印象だ。

しかしながら、治安の悪い場所はどこにでも存在する。下の写真は、たまたま僕が入ってしまったその一つだ。

ここで実は、現地の女性が治安のよい場所まで車で送ってくれたのだが、その際に言っていたことだ。
「もし、夜であれば、身ぐるみを引きはがされていた」と。
治安の悪い場所と言うのは、場の雰囲気がそもそも違うように感じる。写真では、壁に薄気味悪い絵が描いてあるのだが、見ることが出来るだろうか。
参考までに、治安の悪い場所と言うのは、まず人気がない。バスケットコートでさえ人気がない。そして、冷たく、物静かで、誰かに見張られている気配が漂う。実際に、アパートから視線を感じ振り向い
てみると、中から現地人がこちらの様子をうかがっていることに気づいた。度々、僕は後ろを振り返ったりしながら歩いていた。

旅では何があっても自己責任なのだ。

次章、ロサンゼルス。
 
「前回の導入の章から始まった今回の連載ですが、すでに読んでいるとのお声をいただきました。
ありがとうございます。」
廣渡 拓弥


 補足
※1 Youth Hostel
ドミトリータイプの部屋を安い金額で提供する宿である。$10ほどで泊まれる場所もあれば、$30ほどする場所もある。安さに比例するというわけではないが、室内やシャワールームは汚い場合があり、盗難などの問題にも要注意だ。Youth Hostelには、キッチンが設備されており、自炊が出来る。フライパンなどの備え付けがあるのだが、使用前には一度洗ってほしい。宿によっては朝食にパンケーキを無料で作ることができ、無料の朝ご飯が付く場所もある。備え付けとしては、パソコン、ビリヤードなどの遊具、またWI-FI環境が整っている宿も多く存在する。女性専用のドミトリー部屋も設備されているが、そもそも部屋の空きがなく、男女共同の場所しか空きがない場合がある。犯罪の面を考えるとすれば、女性の方には高いお金を払ってでもちゃんとしたホテルに泊まってほしい。
※2 STARBUCKS COFFEE
アメリカのSTARBUCKS COFFEEでは、日本よりも安く食費を済ませることができる。また、日本と違い、自分の名前をカップに書いてもらい、それを受けとる方式となっている。日本語である自分の名前をぜひとも書いて貰おう。
※3 ゴールデンゲートブリッジにて撮影した社会問題を描いた映画
The Bridge / Eric Steel
※4長距離バス
アメリカを横断、あるいは一周するにはいくつもの方法がある。そのうち、僕が実際に利用したのは、Greyhound Busだ。夜間バスとしても利用可能である。ちなみに、一定期間乗り放題のチケットが発行されているのだが、僕が購入した当初、60日券で$60,000いかない程度だった。乗り放題のチケットを利用する場合、そのチケット自体に購入者それぞれの番号が記載されている。パスポートとこの番号をドライバーはチェックし、用紙に記入するのだが、番号がかなり見にくい。そこで、メモ帳などに別に書いたその番号を見せると、乗車がスムーズに進むのでぜひ試してほしい。
グレイハウンドバスに関して、もう少し詳しく書いておこう。
  乗車時間の一、二時間前にはバスターミナルに確実に着いておき、乗車手続をしなければならない。車内に持ち込めない荷物がある場合は、タグを付けてもらい、床下の荷物置き場に入れてもらう。
先に述べたとおり、乗車時に、パスポートとチケットの提示が求められる。また、バスターミナルで待機している間も、チケットのチェックなどが行われる場合もある。他には、バスが急に止まり、中に入ってきた警備員(あるいは警察だったと思うが)によって、外国人のみパスポートをチェックされたこともあった。バス乗車後に、席は自由に選ぶことができる。個人的にはドライバーから近い前席に座るのがお勧めだ。また、後部席にはトイレが備え付けてあるが、この近くの席はお勧めしない。備え付けのトイレでは、トイレットペーパーがない場合や、手を洗うにしても、除菌ジェルが備え付けてあるだけなので、なるべく乗車前に済ませることを勧める。トイレ休憩や食事休憩などは目的地につくまでに何回かある。アメリカ西海岸でのGreyhound Busは、特に冷房がきいていて、利用する場合は毛布を持参することを勧める。
また、アメリカ西海岸では目にすることがなかったが、東海岸では、WI-FI設備や、コンセントが接続可能な新しく快適なグレイハウンドバスが走っている。 (当時2012年3月)